広島銀、支店事務平準化へ 富士通のシステムを初運用

2023.09.28 04:40
事務効率化 システム
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広島銀行は9月26日、富士通が開発した「僚店サポート」を国内の金融機関で初めて導入したと発表した。「僚店サポート」は営業店の事務をデータ化し、本部や他支店と共有できる仕組み。繁閑状況に応じて営業店同士が事務処理作業をデータ共有できるのは珍しい。支店ごとにばらつきがある事務量を平準化し、人員・時間の有効活用を目指す。

山間部や島しょ部を含め約130の支店がある同行では、繁忙店と閑散店の事務量の差が課題だった。「僚店サポート」では、各営業店が受け付けた法・個人の事務処理について、該当する帳票をスキャナでイメージ化し、本部の事務集中部門や他営業店へ振り分けることができる。

例えば、繁忙店の諸届の登録作業などを閑散店へ分散させることで、事務の効率化につなげる。「今まで紙ベースでの協力はあったが、人の移動なくデータでやりとりできるようになる」(事務統括部)という。

同行は9月11日に運用を開始した。現在は、営業店と本部間のみの連携にとどまっているが、年内までには支店間の連携を始める。事務を受け入れるサポート店として20~30カ店を選定する予定。

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