野村HD、デジタルIQグランプリ開催 仮想レースで機械学習
2023.09.28 04:25
グランプリはクラウド上の3Dシミュレーター、「AWS DeepRacer」を利用。会場に設置した全長約17メートルのコースに、カメラやセンサーを搭載した18分の1スケールのレーシングカーを走らせ、持ち時間2分間で周回したうちの最も早かった1周のタイムを競った。
参加者は人工知能(AI)技術の一つであるディープラーニング(深層学習)により、車がコース環境をどう対応するかを学ばせた。カーブの曲がり方など安定性やスピード、ハンドリングなどさまざまな個性を持ったモデルを仕立ててレースに臨んだ。
東京会場には47チーム、110人が参加。優勝は8秒841の野村ビジネスサービスチーム、2位が人事部で9秒0454、3位がIT部門で10秒342のタイムを出した。同社グループIT担当の堀晃雄執行役員は、「デジタル人材育成の一環で開催。AIをテーマにした学習の中で実感を持てる取り組みとした」と意義を語った。